先見力でわが身を守る

最近のニュースを見ていても先見力を持ってわが身を守る
事がいかに大切かを痛感させられることが多い。
それは国家だけではなく個人についても言えること。

このブログの「年頭の辞・憂国挽歌」で書いた
「ユーロの危機で預貯金が消えそうになってもオメデトウ」
貨幣経済の危うさを指摘した当時、鼻先で笑い現在も実感していない人々のなんと多いことか。自然界の流れの時間は
人類の一年も一時である。


ギリシャ・スペイン・イタリアの財政破綻は夫々の自治体の破産も内包し、その他の国の失業率の上昇と経済の停滞を
きたしている。
消費圏ヨーロッパの不振は即資源国の経済を圧迫し始めている。
加えて世界の工場を誇った中国でさえ過剰生産力の故大量に
輸入契約した資源を消費しきれず、在庫の投売り始めていると聞いている。


このような経済の変調を逸早く察知し行動しているのが
ヨーロッパの資産家の動きに見て取れる。
スイスの銀行にはドイツからさえも引き揚げられた資金を
含めて、ヨーロッパ中からの逃避資金が溢れているという。
美術品オークションでは今までそれ程の評価が与えられて
いなかった作品ですら超高値で取引されているという。


これはユーロの価値に危惧をもち、現物資産への逃避を
進めていることの証拠ではないだろうか。
東南アジアの人々が昔から「金」を唯一の財産として守って
いることを参考にして今実行する必要がある。


皆がアット驚く事態は突然に訪れると警告する声が高まって
いると言うことに耳を傾ける人がどれほどいるだろうか。